日本国内最速との評価が高い『ConoHa WING』。そんなこと聞かされたら使ってみたくなるのが人情ですよね。
海外在住でも自由にWebサイトを立ち上げることができ、またAlipay(支付宝)でも支払いができるとの事で、実際に中国在住である筆者がConoHaのアカウント登録からWordpressでサイト公開まで行った感想をご紹介します。
海外、特に中国からだと色々契約時に大変な思いをすることが多いですよね。正直今回もサイト立ち上げまでに、問い合わせも含めて1週間程度掛かりました。
海外で本当にサイトを立ち上げたい!と思っている方は参考にして頂いて、同じ過ちを犯さないように気を付けてくださいね。
Contents
ConoHa WINGとは?中国でも利用可能なレンタルサーバー!
ConoHa WINGとは2018年9月26日からGMOインターネット株式会社が開始したレンタルサーバーです。開始間もないにも関わらず、既に13万件ものアカウントが発行されたとのことです(10月22日時点)
中国を含めた海外でも利用が可能とのことで僕も早速利用してみました。
日本国内最速!他社より2倍速い!
ConoHa WINGの最大の売りは何と言っても日本国内最速という肩書でしょうか。ConoHaが言うには日本国内最速で2位のA社より2倍も速いとのことです。
ネット上では、第2位のA社というのは『エックスサーバー』では?という噂が広がっており、これまで「安定・速度ともにエックスサーバーが一番」という常識を覆しに掛かっています。
速度の比較はいろんなブロガーさんが行っていますのでここでは控えます。気になる人は「ConoHa WING 速度」ででも検索してみてくださいね。
ConoHa WINGで何ができるの?
エックスサーバーやさくらなどと同じようにレンタルサーバーであるため、基本的にはサイトを運営する用途となります。
WordPressはもちろん、EC-CUBEも管理画面から簡単にインストールでき、他にもPHPで作成したサイトやHTMLのみで作られたサイトもレンタルサーバーなのでもちろん可能です。
ConoHa WINGの基本仕様と料金
ConoHa WINGの基本的な仕様は以下の通りです。
プランとしては『ベーシック』、『スタンダード』、『プレミアム』の他に『リザーブド』というプランもあります。
ちょっと分かりづらい転送設定について説明します。
転送量とは?ベーシックプランの転送量は2.5T/月!
転送量とは、レンタルサーバーがサイト訪問者に送信するデータのサイズのことです。
Webサイトの表示の仕組みとして、例えばスマホからyahooを見る場合には、
- スマホからyahooのサーバーへページ要求依頼
- yahooのサーバーからスマホへページの内容を送信
という仕組みになっています。
ページには文字だけでなく、画像やその他ファイルも含まれるため、これらをまとめた送信サイズが転送量となります。
下記の図で言うと「500KB」が一回のアクセスで使用される転送量になります。
じゃあ「2.5T(テラ)」ってどれくらいなの?
2.5Tをよく使われるギガバイト(GB)で表すと「2500G」になります。
例えばこのサイトで一番読まれている「VPNが遅いと感じるあなたに!VPNの仕組みと速度を改善する方法」のページサイズは「480kb」ですので、500万回ほどページを表示できるくらいの転送量ということになりますね。
2,500,000,000(kb)/480(kb)= 5,208,333
通常のサイトであれば十分すぎるほどのサイズだと思います。
ちなみによく比較されるエックスサーバーであれば、一番安いプランで「X10プランで70GB/日」となっています。30日で考えると「2100GB」なので同じくらいの転送量なんですね。
70GB*30日=2100GB
最安のベーシックプランでも100万PVまで耐えられる!
こちらの記事で、実際にConoHaの中の人が、ベーシックプランで100万PVまでは大丈夫という事を言っているようです。
レンタルサーバー最速の『WING』について中の人に色々聞いてきた
実際に計算してみても、普通の人は最も安いベーシックプランで大丈夫だと思います。
どのプランか迷っている方は迷わずに「ベーシックプラン」を選んでくださいね。後から上位プランやリザーブドプランへ簡単に移行できますので。
・ベーシック:月間100万PV以下
・スタンダード:月間150万PV前後
・プレミアム:月間200万PV前後
ConoHa WINGのメリット深掘り(料金と支払方法)
サーバーの表示速度以外でConoHa WINGの大きなメリットは料金と支払方法です。
初期費用無料!
最低利用期間なし!(1時間から)
支付宝(Alipay)が使える!?
このサイトはエックスサーバーで運用していますが、初めて契約するときに初期費用が高く契約するのに少し迷いました。
初期費用無料で、1時間単位で利用ができるというのは大変うれしいですよね。
エックスサーバーの場合は初期費用として3000円掛かりますので、単純に考えて3か月分弱費用が浮くのは大きいです。
ConoHa Wingの支払方法
ConoHa WINGではクレジットカード払いとConoHaチャージ払いができます。またConoHaチャージの場合は『Alipay』や『PayPal』でチャージすることができます。
中国在住者にとって支付宝(Alipay)を使って支払ができるのは非常に助かります。(注意点あり。追って記載)中国元で給料もらっている人たちにとって円は貴重ですからね。
他にもConoHaチャージでは、クレジットカードはもちろん、Amazon Payや銀行決済、コンビニ支払なども可能です。
なお銀聯は対応していないみたいです。
VISA / MasterCard / JCB / American Express / Diners Club 各種クレジットカードをご利用いただけます。
※ American Express / Diners Club は日本国内に在住の方のみご利用いただけます。
支付宝(Alipay)で支払えるといっても為替レートはどうなの?
Alipayで支払った場合のレートは「0.062」でした。この日のGoogle先生が表示する円元レートも「0.062」でしたので、為替レートはかなり良いということがわかりますね。
ConoHa WINGの解約方法
ConoHaのサービスは時間単位課金のため、不要なサービスを削除しておけばそれ以上料金は掛かりません。
アカウントだけ作って、使用感だけ試してみたいときなどサービスを追加し、使い終わったら削除する、という使い方もできますね。
以下はConoHaのFAQから抜粋したものです。
ConoHaのサービスは時間単位の課金です。
すべてのサービスを削除していただくことで次の1時間から料金は発生しません。
アカウントの削除をご希望の場合は、すべてのサービスを削除のうえ、コントロールパネルの「支払い設定」画面にお進みください。ConoHaアカウント契約情報のConoHaの退会より「ConoHaアカウントを削除する」をクリックしてください。削除予約が実行され、翌月月初にすべての請求のお支払いが確認できた時点で自動的にアカウントが削除されます。削除された後はアカウントおよびご登録データは復旧できませんのでご注意ください。
デメリット
独自ドメインは別なサービスで準備する必要がある
エックスサーバーのように管理画面からそのまま独自ドメインを契約できるようなサービスは現時点でありません。
エックスドメインやおなまえ.comなどその他のサービスで独自ドメインを契約して、ConoHaのサーバーに適用する必要があります。
アカウント作成からサイト構築まで時間が掛かった。
自分が悪い部分も多くあるのですが、やはり海外からだと契約からサイト構築まで1週間程度時間が掛かりました。詳細は次の「中国からConoHa WINGのアカウントを作る時の注意点」で解説していますので是非見ていってください。
スマホからアカウント画面にログインすると使いづらい
正直スマホからWebのアカウント管理画面に入ると使いづらいです。今後、改善されていくと思われますが、現時点では素直にConoHaのスマホアプリを使った方が良いと思います。
中国からConoHa WINGのアカウントを作るときの注意点
すみません、やっと本題ですが、今回ConoHaのサーバーでサイトを立ち上げるにあたり、失敗した点と注意しておくべき点をご紹介します。
ConoHa WINGをネット上で目にしたときに「これは!」と思って早速アカウントを作ろうとしたのですが、何度も挑戦してみてアカウント作成ページから先に進めませんでした。
キャッシュ消したり、普段Chrome使っているのですがIEを使ってみたり…それでも進めないのでサポートに確認したところ、使っているPCやブラウザによって発生する可能性があるとの事で、別な環境でやってみてとの事でした。
やってるんだけどなぁ、と思いつつ回答が来た日にやってみたら上手くいきました。
正直これについては原因はわかっていないのですが、「PCやブラウザ変えてみてダメだったら時間をおいてみる」というIT関係者としてあるまじき答えですみません。
またアカウント作成の際に色々試したこともあって日本の住所で登録されてしまいました。
その結果、次の問題が・・・
失敗談その1:アカウント登録後、携帯電話認証が必要になる
携帯番号認証では、アカウント作成時に登録した国と携帯電話のSMS(通話)認証の電話番号が一致している必要があります。そのため、登録した国と電話番号の国が異なると認証できないという事象が発生します。
つまり、日本の住所で登録した場合は、日本の携帯電話が必要!ということです。
これに見事にはまってしまい、日本の携帯電話番号を持っていないため認証できず、アカウント登録できたけど先に進めないという事態に陥りました。
対応策としては、登録した住所が日本であれば日本の携帯電話で認証し、もし誤って中国の住所でアカウント作成した場合は、サポートに連絡し国情報を変更してもらう必要があります。
アカウントの国情報と携帯電話番号の国は一致させる必要あり!
失敗談その2:支付宝(Alipay)で支払えるのは中国人のみ!
これ、期待していたのでかなり残念でした。Alipayで支払えるって書いてあるにも関わらず、僕のスマホでは支払いできませんでした。
Alipayの支払画面まで遷移できたのですが、実際に支払おうとすると以下のエラーが….。
実際に問い合わせてみたのですが、ヘルプデスク側ではAlipay側の制限については対象外との回答でした。(そりゃそうですね)
仕方がないので身分証を持っている妻に代わりに支払ってもらいました。なお、代わりに支払ってもらう際にも注意点があり、IPhoneで撮影した画像では支払いができず、直接画面をスキャンする必要がありました。
まぁ何とか中国元で支払ができたので良かったのですが。
ConoHaチャージへAlipayから入金する場合は中国人に支払してもらう必要がある
海外からアクセス可能にしておかないと、Wordpressにログインできない
これは失敗談というより、最近どこのレンタルサーバーでも同様ですが、日本国外からアクセスする場合は「海外アクセス制限をオフ」にする必要があります。
僕の場合はVPNを使って日本のIPアドレスからアカウント管理画面へ接続し、この制限をオフにしました。
実際に使ってみた感想は?
アカウントの作成に手間取りましたが、日本最速という点と中国元で支払えるということがわかり、結果として非常に満足しています。
何より良かったのがWordpressのダッシュボード!
ダッシュボードが非常にサクサク動きます。他のサーバーだとダッシュボードの動きが遅くてイライラすることがあったのですが、ConoHa WINGを使うと中国環境でも快適に表示してくれて驚きました。
正直体感では2倍までの速度の差はわかりませんが「早い」ということは確かに感じられました。
もし中国から日本向けにサイトを作ろうと考えているなら、ぜひ一度ConoHa WINGを試してみてくださいね!
ConoHa WINGの公式ページを参照する
その速度に驚きますよ!
まとめ:日本国内最速は伊達じゃない!
海外、特に中国からだと色々契約時に大変な思いをすることが多いですよね。
今回もサイト立ち上げまでに、問い合わせも含めて1週間程度掛かりました。海外からサイトを立ち上げたい!と思っている方は参考にしていただいて、ぜひ同じ過ちを犯さないようにお気を付け下さい。
また「ちょっと高いけど、これまでの実績があって安定しているエックスサーバーを使いたい!」という方もいるかと思います。エックスサーバーも海外在住者が利用できますが、ただHPからはアカウント作れずに問合せページから連絡してアカウントを作成してもらいました。
こちらから入ってもしダメだったら問合せしてみてくださいね。
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