中国で大流行となっているスマホ決済システムは、生活をするうえで格段に便利であることは間違いありません。
今回はあまり中国に馴染みのない方向けに、中国のスマホ決済の凄さをお伝えできればと思います。
Contents
1.中国のスマホ決済の現状
僕の場合は既に何か月も現金を触った記憶がなく、生活でお金を支払う場合はすべてスマホ決済で済んでいます。
またお店などでも現金よりスマホ決済が歓迎される場合があり、現金主義である私たち日本人にとって初めのうちは戸惑うことも多いと思います。
ここでは、中国でスマホ決済が可能なものを可能な限り挙げてみました。
1-1.タクシー料金
タクシー料金も下車時にスマホ決済で支払うことができます。大連の場合は「Wechat(微信)」のみの場合が多いため、乗車時に運転手に「Alipay(支付宝)」でも可能か聞いておくとよいと思います。
1-2.スーパー、コンビニでの買い物
スーパーやコンビニの支払いもスマホ決済で支払い可能です。お釣りのやり取りや小銭の出し入れが減った分、だいぶレジ待ちが緩和されたイメージですね。
1-3.公共料金の支払い
電気、ガス、水道などの公共料金も家でソファーに座ったままスマホ決済で支払うことができます。以前の中国の場合は、公共料金の支払いが可能な場所がかなり限られていましたので、スマホ決済になってだいぶ楽になりました。それに結構すぐ止められますしね・・・。
1-4.携帯電話料金の支払い
もちろんスマホ自体の料金支払いもスマホから可能です。
1-5.家賃の支払い
大家さんによって異なるかもしれませんが、基本的にはスマホ決済で家賃を支払うことができます。
日本も含め銀行振り込みや手渡しの時代もありましたが、今は大変便利になりましたね。
1-6.幼稚園の保育費支払い
うちの娘の保育費もスマホで支払っています。毎月幼稚園の帰りに請求書を持たされて、家に帰ってから請求書に記載された料金をスマホで支払うといった感じです。
1-7.医療費の支払い
この間高熱が出たときに病院へ行き驚いたのですが、診察室でお医者さんの診察を受け、そのまま診察室で支払いをすることができました。
病院の受付や支払い窓口は日本も中国も込み合いますので(割り込みも多いし)、これにはだいぶ感激しました。
1-8.外食や屋台
最近はあまり見なくなりましたが、中国の場合テーブルチェックであることが多いため、以前は席で現金を出しお釣りを持ってきてもらうという事が多かったです。しかしこのお釣りがなかなか来なかったり、間違えていてまた待ったりという事が多くありました。
お店の規模にもよりますが、最近では店に入ってレジで注文し、そのままスマホで支払いをして席について料理を待つというパターンが多くあります。
また屋台などではQRコードが提示されていて、注文後に支払うという事が多いです。
1-9.デパートの設備
デパート内にある、UFOキャッチャーやマッサージチェアー、一人カラオケボックス、自販機など大体のものはスマホで支払いができます。
確かにマッサージチェアーなどは硬貨がないと利用できない!というのは機会の損失ですよね。
1-10.通販、インターネット料金、VPN料金の支払い
日本ではクレジットカード決済が多いですが、IT関連の支払いはもちろんスマホ決済が可能です。スマホ決済はここから発展してきたといっても過言ではありません。
ただ中国に住んでいる日本人の方は、やはり1枚だけでも日本のクレジットカードを持っていたほうが日本のサービスを利用する場合に何かと便利です。
日本も電子決済が普及すれば我々海外在住者もかなり恩恵を受けられるんですけどね。
このように現在の中国においてほとんど現金を使用する機会はなくなりました。「お金の支払い」において全てスマホ決済で済むという認識で問題ないと思います。
2.なぜ中国でスマホ決済が流行ったの?
よく言われる理由として、中国は偽札が多いため電子データ方が信頼できるという事が背景にあると思います。
また日本やアメリカとは違い、中国ではクレジットカードがあまり使われておらず、ほとんど持っている人はいません。これまでは現金かデビッドカードで支払うというのが普通でした。
こうした背景もあり簡易なスマホ決済が大流行となったんだと思います。
現在の中国ではスマホ利用者の98%がスマホ決済を利用しているそうです。金額にすると500兆円にも上るらしく途方もない数字ですね。
【リンク】モバイル決済利用率は日本6%、米国5.3%、そして中国では98.3%――日銀レポート | TechCrunch Japan
【リンク】中国スマホ決済 500兆円 | 日本経済新聞 (要無料会員登録)
3.中国のスマホ決済用アプリ
主に中国で使われているのは、Wechat(微信)とAlipay(支付宝)です。
WechatはSNSのために、ほとんどの中国人がスマホに入れており、その流れでスマホ決済も爆発的に普及しました。
どちらが良いという分けでもないのですが、「Wechatが使えてAlipayは使えない」という場合やその逆もあるため、スマホにはどちらも入れておくのがベストだと思います。
ただ2つのアプリ間でお金をやり取りするのは面倒なため、どちらかをメインで使って一方はいざという時のために少しお金を入れておく、というスタイルがいいと思います。
4.スマホ決済の利用方法
スマホ決済の支払い方法は、相手のQRコードをスキャンして指定した金額を支払うか、自分のQRコードを提示して相手にスキャンしてもらい支払うかという2つの方法があります。
お店によってどちらのパターンになるか分かれますので一概には言えませんが、ローソンなどのコンビニや大きめのデパートなどは自分のQRコードを提示する方式が多いです。
・相手のQRコードを自分のスマホで読み取る
・自分のQRコードを提示して読み取ってもらう
5.スマホ決済のメリットとデメリット
メリット
店側の手間が減る
店側はバーコードスキャンして合計金額を客に伝え、客がスマホ決済した結果を確認するだけで対応が完了します。
現金の受け取りやお釣りのやり取りが無くなるため、レジ打ちスピードも上がり結果として客の利便性にもつながります。
小銭も財布もいらない
普段小銭を持ち歩く必要がなくなるため、小銭用財布やポケットにジャラジャラと入れておく必要はありません。
またクレジットカードもポイントカードも当然お札も必要ないため財布を持ち歩く必要がありません。
買い物すると割引されたりクーポンを貰えたりする
Alipay(支付宝)の場合は、スマホ決済の後にくじ引きのようなシステムがあり、1元未満ですが電子マネーを貰えたり、その他動画サイトのクーポン券など当たったりします。Wechat(微信)も最近では週末に同じようなシステムを使えるようになりました。
後から利用履歴を一覧で見れる
後から今月の利用履歴を一覧で見ることができるため、家計簿やいくら使ったのかなどがひと目で分かるようになっています。
まぁもちろん「これ何の買い物だっけ?」となることはよくあるのですが・・・。
決済手数料不要
買い物において決済手数料は掛かりません。
ただ銀行に送金する場合などは少額の時など手数料が掛かるため、僕の場合妻に今月の給料を渡すときなどはネットバンクから送金しています。
誰でも簡単に導入できる
スマホと決済用アプリのアカウントさえあれば、後はQRコードを表示するだけで、誰でも相手からお金を受け取ることができます。
利用料金も掛からないため、屋台や小さなお店で爆発的に普及したのはこれが大きいと思っています。
デメリット
金銭感覚が少し薄れる
クレジットカードも同じですが、手元に現金が無いので使っている感覚少し薄れます。
電波のないところでは使えない
当然ですが携帯の電波が届かない所では使用することができません。
中国でも都市部では圏外になることはほとんどありませんが、山間部や田舎のほうだとこれに出くわすことがあるかもしれません。
スマホを忘れると裸一貫
中国の生活において、外出する時に家の鍵(鍵がないとロックしていなくても玄関のドアを開けられない)とスマホを忘れると一大事です。
出勤時など外に出るときは必ずこの2つを持っているか確認しています。後はスマホの充電も大事ですね。
旅行者、出張者は使いづらい
例え中国銀行であっても日本で作った口座の場合は、WechatやAlipayと連動できません。
そのため現地の口座を持っている必要があり、旅行者や出張者はスマホ決済するのは難しいかもしれません。
どうしてもスマホ決済をしたいという場合は、中国現地に友達などがいる場合は、現金を渡してWechat等に送金してもらうのもいいかもしれませんね。
税金は大丈夫なんだろうか
電子データのためお金のやりとりは、それなりの権限を持った捜査機関しかわかりません。税金などの抜け道はありそうに思えますがどうなんでしょうか。
6.最近の中国のキャッシュレス事情
最近の中国では、現金不要はもちろんスマホすら不要な決済方法が出てきています。
その決済方法は、なんと「笑顔」で支払いできるそうです。
実際は顔認証と電話番号の入力が必要なようですが、まさに手ぶらで買い物ができる時代がこれから来るかもしれません。
【リンク】世界初の顔認証決済「Smile to Pay」で現金もスマホも不要に?(リンク先、動画有りなのでスマホの方はご注意ください)
まとめ
中国の現在のスマホ決済事情から、今後は顔認証による手ぶらショッピングの時代が来るかもしれないことを紹介させて頂きました。
日本でもスマホ決済のシステムがあってもいまいち浸透していないのは、クレジットカードやポイントカードのように複数の企業が独自路線のシステムを提供しているためだと思います。
こういうところは中国を見習ってある程度政府主導でまとめてくれるとユーザとしては助かるんですけどね。
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